釣りから帰ってきてなんとなく疲れた感じがする——その原因は、目から入った紫外線かもしれません。
最近釣り用の偏光グラスを作った筆者が、「釣り人こそ知っておきたい、正しい紫外線の知識」をまとめてみました!

水辺の強い陽射しの下で長時間、釣りをしていると疲労を感じることがあります。

暑さにやられたのだと思っていたら、実はこれ、紫外線が大いに関係していることがあるみたいなんです。筆者もめっちゃ経験があります。。

日焼け止めは届けていても、目の紫外線対策はしていない——釣り人に意外と多いパターンらしい。

水面に反射した紫外線が長時間にわたって目に降り注いでいる釣りの現場でこそ、紫外線への正しい知識は大切になってきます!

この記事では釣り人こそ知っておきたい、紫外線のお話をしていきます。

釣りの現場は「目への紫外線」がとくに強い

紫外線は空から降ってくるだけではありません。
水面・砂浜・コンクリートといった反射率の高い場所では、地面からも紫外線が跳ね返ってきます。

水面の紫外線反射率は10〜20%。釣り場では太陽からの直接の紫外線に加え、水面からの反射紫外線が目に入り続けます。
しかも釣りは長時間水辺にいることが多く、紫外線の累積ダメージが蔓積されやすい環境です。

帽子をかぶっていても、水面からの反射光は下から目に入ります。
我々釣り人が思っている以上に、釣り時に紫外線は脅威となっているんですよね。。

特に水面との距離が近くなりがちなボートやカヤック、遊漁船での釣行時は紫外線リスクが高まります。

「紫外線疲労」——釣り後の疲れの隠れた原因

紫外線を浴びると細胞内に大量の活性酸素が発生します。過剰な活性酸素は細胞を「さびつかせ」、細胞の機能を一時的に低下させる——それが疲労の正体です。

皮膚が紫外線を浴びると「筋肉疲労」を起こします。

一方、目から入った紫外線は、「自律神経」と「筋肉」の両方に影響を与えるため、精神的な疲労と肉体疲労の「W疲労」を起こしてしまうのです。

「目は脳の一部」——脳が直接紫外線を浴びることに

目の奥にある網膜は、脳の一部です。

つまり目から紫外線を浴びると、眼球を通過して脳に直接紫外線が入るのと同じことになります。

脳は自律神経の中枢で、紫外線によって自律神経が炎症を起こすと全身の疲労を感じます。

さらに、目から入った紫外線で発生した活性酸素が筋肉の細胞を攻撃し、筋肉の疲労も感じるのです。

釣り後に感じる「なんとなくだるい」は、熱中症ではなく目からの紫外線ダメージが原因の一つかもしれません。恐ろしや。

目の紫外線ダメージで起こる病気

① 紫外線角膚炎(雪眼炎)

強い紫外線を大量に目に浴びることで起こる急性障害です。スキー場や雪山でよく知られていますが、水面や砂浜など反射の強い環境でも発症します。目の充血・激しい痛み・涙が止まらないといった症状が現れます。真夏の海や砂浜での釣りでは注意が必要です。

② 翼状片(よくじょうへん)

白目の組織が増殖して黒目の上に入り込んでくる病気です。長年にわたって紫外線にさらされ続けることで発症リスクが高まります。釣りを長年続けてきたアングラーにもリスクがあります。

③ 白内障

目のレンズの役割を果たす水晶体が濁り、視力が低下する病気です。加齢による自然な変化として知られていますが、長年の紫外線ダメージが進行を早める要因になることがわかっています。

④ 加齢黄斑変性症(新たに判明)

日本人の失明原因第1位の「加齢黄斑変性症」のリスクファクターの一つが紫外線であることがわかっています。明確な治療法が確立されていない病気だからこそ、リスクファクターを減らすことが重要です。

釣り人が今日からできる目の紫外線対策

「色の濃すぎるサングラス」より「適切なUVカット」を選ぶ

釣り人にとってサングラスは目の紫外線対策の基本だそうです。

筆者も「もっと早く正しい知識を知っておけばよかった,,」と感じています。

そして重要なポイントは「色の濃いサングラスより、色の薄いものや透明なUVカットレンズの方が良い」ということです。

人間はまぶしいと目を細めたり閉じたりします。こうした自然な反射的な行動は、目の奥に入っていく光の量を少なくできる大事な防御機能です。

色の濃いサングラスをかけるとまぶしさが感じられず、かえって紫外線を多く取り込んでしまう可能性があります。選ぶ際は「UV400」や「紫外線カット率99%以上」の表示があるものを選びましょう。

偏光レンズを選ぶと水面の反射光をカットできるため、釣りにおいては視認性と紫外線対策を同時に行えるためおすすめです!

釣行後に目を冷やす・涙を出す

予想外に陽射しを浴びてしまった日は、できるだけ早く目を冷やすことが大切です。冷たいタオルでひたすら冷やす——日焼けと同じで、冷やすことが大事です。

その後、目をギュっとしたり、またたきをしたりして、涙を出すことも大切です。

涙には免疫を上げる成分や炎症をおさえる成分、ビタミンやミネラルも入っており、「涙はものすごい目薬」だということです。釣行後に目がかすれる感じがする時は、意識的にまばたきをしてみましょう。

帽子は「つばの広いもの」を選ぶ

帽子は直射日光を遮るうえで有効ですが、水面からの反射紫外線には効果が薄い場合があります。サングラスと組み合わせることで、上下両方からの紫外線を防ぐことができます。

紫外線の強い時間帯を意識する

紫外線は午前10時〜午後2時頃にピークを迎えます。この時間帯は特に目への負担が大きいため、休憩を取り入れたり、日陰を活用するなど意識的に対策を取ることが大切です。紫外線対策として、ナイトフィッシングの頻度を増やすなどもシンプルながら良い選択肢となります!

年間を通じて対策を続ける

紫外線は夏だけの問題ではありません。冬でも釣りに行くなら紫外線対策は必要です。年間を通して目の紫外線ケアを続けることが、長期的な目の健康につながります。

まとめ——釣行時の目の紫外線対策は「今日から」始められる

皮膚の日焼け対策に比べて、目の紫外線対策はまだまだ意識が低いのが現状です。

実際、目の日焼け対策として「特に何もしていない」人が22.6%もいるという調査結果もあります。

しかし紫外線による目へのダメージは確実に積み重なり、将来的な視力や目の健康に影響を与えます。

釣りを長く楽しみ続けるためにも、目の紫外線対策は今日から始める価値があります。

偏光サングラスを一本持っておくだけで、視認性も上がって釣りの快適さも向上します。

お気に入りのサングラスと帽子を揃えて、目も守りながらこの記事を読んでくれた人たちが長らく釣りを楽しめますように!!


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